いつつ将棋教室

イベント 2018年4月1日

子どものための戦法講座〜中座真先生の「相掛かり」〜

中倉 彰子

4月1日、いつつ将棋教室東京府中校にて、第1回「子どものための戦法講座」を開催しました。

「子どものための戦法講座」とはいつつ将棋教室が、毎回プロ棋士を招いて、その棋士が得意とする戦法をセミナー形式で解説する講座です。「得意戦法を身に付けてもっと大会で勝ちたい」「色んな戦法をまなんで将棋の知識を深めたい」というお子様に向けて、プロ棋士が、実戦に役立つ戦法について、子どもたちが理解できるよう分かりやすく手ほどきします。

なお、記念すべき第1回となる今回は、中座真七段による「相掛かり講座」です。

中座先生は相掛かり戦法が得意で『中座の相掛かり』という著書を出版していたり、2018年2月には『相掛かり新常識』という本を出版したばかり。
日本将棋連盟子どもスクールや女性教室など講師経験も豊富です。

講義の内容は、相掛かり戦法。ちょっと難しそうな戦法名です。「あいがかり」と読みます。
相掛かりは居飛車対居飛車の戦法で攻めが主流です。お互いに飛車先を伸ばし、左の金で角頭を守る。というのが相掛かりのオーソドックスな出だしです。
(1図入れる)

先生はかばんからおもむろに『将棋は生きてゐる  八段加藤治郎著』という昔の本を取り出しました。

『将棋は生きてゐる  八段加藤治郎著』という昔の本を取り出しました。

「こんなに昔から相掛かりは指されているんですよ。」と相掛かりの歴史からお話をしていただきました。
その後基本的な駒組みのお話。UFO銀や浮き飛車の話もでてきましたよ。
なぜか中座先生は英語で解説するのも好きなようで「はい。棒銀は英語で何ていうか知ってるかな?」
「スティックシルバーというんだよ。」と解説をしていました。
笑いの絶えない講義となりました。

講義のあとは、早速子どもたち同士で習った相掛かりを実戦で試しました。
「なかなか良くさせているよ。」ところどころアドバイスをいただきながら
進めました。

『相掛かりの新定跡』

最後にはサイン色紙と中座先生著書の「相掛かりの新定跡」をプレゼントとしていただきました。

なお、中座先生には引き続きいつつ教室「専門コース」居飛車コースのメイン講師として担当してもらっています。
10月からは、土曜「のびのび教室」13:00-14:30 の担当もしていますので、ご興味あるかたは体験会もありますので
お気軽にご参加ください。中座先生、ありがとうございました( ^∀^)

この記事の執筆者中倉 彰子

株式会社いつつ代表取締役、女流棋士。女流アマ名人戦連覇後、94年高校3年生で女流棋士としてプロデビュー。プロとして公式戦を戦うだけでなく、NHK杯将棋トーナメントなどテレビ番組の司会や聞き手、イベント司会などでも活躍。私生活では3児の母親でもあり、育児と仕事の両立に奮起。2007年日本女子プロ将棋協会設立に参画。事業部長として、地域や子どもたちに長く親しまれるイベント作りを心がけている。子育てエッセーを地方紙7新聞に連載し、近年は将棋と知育・育児を結びつけるような活動を広く展開。2015年10月株式会社いつつを設立、代表取締役に就任。女流二段。法政大学人間環境学部卒。東京都府中市在住。@AKIKOPDG

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