上達 2018年8月8日
いつつ将棋教室神戸元町校 ほコース1週目
皆様、こんにちは。いつつ将棋教室神戸元町校の講師を担当しております、荒木隆です。
今回から新たなコースである「ほコース」の講義に入ります! 「ほコース」では勝つためのテクニック、すなわち、「寄せ」の技術の修得がテーマになります。
初級者から中級者のプレイヤーにありがちなのが、敵陣を突破したあとの攻めに手間取ってしまい、形勢を損ねてしまうことです。確かに、寄せは相手の形に合わせて攻めの構図を描かなければいけないので、なかなか難易度が高い分野ではあります。
しかし、寄せはあるコツを掴んでしまえば、意外と簡単にできるようになる技術なんです! 強い人が易易と相手の玉を捕まえているのは、そのコツを的確に掴んでいるからなんですね。そのテクニックを「ほコース」で学んでいきましょう(≧∇≦)/
金を狙おう!
なぜ敵陣を突破してから攻めに手こずってしまうのかというと、原因は二つあると考えられます。一つは、そのあとの目的を理解していないから。もう一つは、相手の囲いを上手に崩せないから。この二つが主な要因です。
そして、それらの問題点は、ある目標に沿って指し手をなぞっていけば解決できます。それは、金を攻めることです!
例えば、画像の局面でどのように攻めるのかは初心者にとって難しい話で、結局よくわからないまま竜をトンボのように右往左往するパターンが多いです。やっぱり竜は一番強い駒なので、ついつい動かしてみたくなるみたいですね。
ただ、そのように竜をウロウロしているだけでは、将棋は勝ちきれません。私はこの状態を(一人で勝手に)ドラゴンフライ現象と呼んでいて、これは下手の負けパターンです。
しかし、前述したように金を攻めるという目標を持っているとどうでしょうか。おそらく、▲3三成銀と相手の金を狙う手に目が向くかと思います。そこから上手が△5三金と逃げても▲4三成銀で再び金を狙うのが賢い攻め方です。
このように、明確な座標を持って指し手を進めていけば、ドラゴンフライ現象を回避することができますね。
これは、相手の囲いを崩すときも同様です。
相手の玉は矢倉囲いの堅陣に守られていますが、▲5五桂と金を攻めることで、崩すことができます。
(1)△4二金引は▲4三香。(2)△5四金は▲4三桂成。何度も金を狙うことで、相手の防御を打ち破ることができました。
「金を攻める」という方針はプロ棋士も実践しており、寄せに向かう王道の手段と言えます。生徒たちにはそういった本物の技術をしっかりと伝えていきたいですね。
✳︎ご好評につき、夏期(7月〜9月)限定で神戸元町教室「はじめての将棋教室」を追加開講することになりました。
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