いつつ将棋教室

上達 2018年8月29日

いつつ将棋教室神戸元町校 ほコース3週目

Takashi Araki

皆様、こんにちは。いつつ将棋教室神戸元町校の講師を担当しております、荒木隆です。
 

前回は「玉を捕まえるコツ」について学習しましたね。簡単にまとめると、

 

(1)金を攻める。
(2)相手の玉を上から押さえる。
(3)頭金を狙う。

という3つの工程を踏むことがポイントでしたね。とくに、(2)と(3)が大事な部分です。

 

もし、これを自分だけが知っている知識ならば、連戦連勝待った無し! といったところですが、現実はそうではありません。自分が使えるということは、当然、相手もこれを使ってくることを想定しなければいけません。

そんなわけで、今回は「自分の玉を安全にするコツ」を学んでいきましょう(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

離れる。そして上に行け!

 

自分の玉を安全にする技術を学ぶ前に、改めて相手の玉を捕まえるコツを確認してみましょう。金を攻めたあとに、上から押さえて頭金を狙うことがコツでしたね。

ということは、これを回避することが、そのまま自分の玉を安全にすることにつながります。上から押さえられないようにするには……そう。その前にさっさと上部へ逃げてしまうのです。

 

上から押さえられると捕まってしまうから……。

 

まず、大前提として自分の玉を相手の攻め駒から遠ざけることは絶対条件です。この理屈は言わずもがなですよね。

ただし、このとき、下段の方向へ逃げてしまうと、「上から押さえる」という寄せのパターンに入ってしまいます。具体的には、画像の局面から▲5九玉と指すと、△5七馬で捕まってしまいますね。

 

頭金が防げない! これは失敗(><)

 

このように、玉が一番下の段に移動してしまうと、あっという間に危険な状態に陥ってしまうことが分かりますね。将棋には「居玉は避けよ」という格言があり、玉を下段に置いておくことの危険性を示唆しています。

 

したがって、▲5九玉ではなく、▲3七玉と上に逃げ出すのが、賢明な手段になります。

 

ばいばいきーん!

 

今度は先程と違い、上下に逃げ道が確保されていることがお分かりになるかと思います。違いは一目瞭然ですね。

 

自分の王様が危ないな、詰まされそうだな、と感じたときは、さっさと玉を上に逃がすことが肝要です。皆様も上手の玉がどんどん上に出てこられて、捕まえることができなかった…という経験をされたことがあるのではないでしょうか? 強者が使ってくる技を実戦で試してみると、戦術の幅が広がりますよ。

✳︎ご好評につき、夏期(7月〜9月)限定で神戸元町教室「はじめての将棋教室」を追加開講することになりました。

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この記事の執筆者Takashi Araki

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