いつつ将棋教室

上達 2018年7月27日

いつつ将棋教室神戸元町校 にコース3週目

Takashi Araki

皆様、こんにちは。いつつ将棋教室神戸元町校の講師を担当しております、荒木隆です。
 

このシリーズも三回目になりました。前回は、と金を作ることで攻め駒を増やす、「垂れ歩」という攻め筋を紹介しましたね。

しかしながら、毎度毎度、垂れ歩が打てる状況になるわけではないのが将棋の難しいところ。相手も簡単にと金を作られないように、しっかり守りを固めていることがしばしばです。

 

でも安心してください! 実は、将棋には垂れ歩以外にもと金を作る手筋があるんです! 今回はそれを学んでいきましょう!

 

拠点を作ろう!

唐突ですが、まずは下の局面をご覧ください。ここからどのように敵陣を攻めればよいでしょうか?

 

頑丈に受けれられていますが……。

攻め駒を増やすにはと金を作ることが最も効果的! と前回の記事で書きました。しかし、ここでは垂れ歩を打つ場所が見当たりませんね。

 

さあ、困ったな。どうしましょう…と思わず考え込んでしまいますが、実はここから「あること」をすれば、簡単にと金が作れちゃうんです!
 

まずは、▲2四歩と打ちましょう。

 

これが「と金」をつくるための第一歩!

 

後手は銀を取られないように△1二銀と逃げますが、▲2三銀と歩の上に銀を放り込むのが後続の攻めです。

 

拠点の上に駒を打つのがコツです!

 

後手は△2三同銀と銀を取るくらいですが、▲同歩成と銀を取り返せば、めでたくと金の製造に成功しました(≧▽≦)

 

「と金」ができました!ばんざい\(^o^)/

 

この一連の手順の中で大事な部分は二つあり、一つ目は初手の▲2四歩です。です。このような敵陣の四段目に存在する歩のことを「拠点」と呼びます。拠点は垂れ歩と似ているので混同してしまいがちですが、ぶっちゃけ混同して問題ありません笑 なぜなら、どちらも主たる狙いは同じだからです。

 
ただし、拠点は打っただけではと金に昇格することができないので、そこは垂れ歩のときと差別化しなければいけません。拠点をと金に進化するには、拠点の上に駒を放り込むことです。そう、二つ目のポイントは▲2三銀と打つ手なのです。

 
このように、たとえ垂れ歩が使えなくても、拠点を作って、その上に駒を放り込むという技を使えば、と金を作り出すことができます。持ち駒をゴージャスに使う技なのか、妙に生徒たちにもウケが良かったですね笑

✳︎ご好評につき、夏期(7月〜9月)限定で神戸元町教室「はじめての将棋教室」を追加開講することになりました。

ご興味のある方はこちらから

この記事の執筆者Takashi Araki

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