上達 2018年2月9日
『ほんとうに はじめての つめしょうぎ』
こんにちは。いつつ将棋教室東京府中校で講師を務める女流棋士の中倉彰子です。
いつつ将棋教室東京府中校では、はじめての将棋教室のレッスンで「詰み」を学ぶと、テキストとして『ほんとうにはじめてのつめしょうぎ』を使います。
これは名前の通り、「ほんとうに」はじめて詰将棋をするお子さん向けに作られた、いつつのオリジナル教材です。(オンラインショップでももちろん販売しています♪)
東京府中校では、子どもたちはレッスンが始まる前に、3分・5分などその子のレベルに合わせてタイムトライアルで詰将棋の問題を解きます。子どもたちどうしで競争するというよりは、以前の自分の記録との競争です。「よーい、どん!」という合図で子どもたちは集中して取り組みます。
同じ問題でも、繰り返し解くことで「基本の詰み」の形を覚えてもらいたいと思っています。記録を残しておくと、確実に速くなっているのがわかるので、子どもたち自信も成長を感じることができます。
将棋って自分の上達を感じることが意外と難しい競技だと思います。勝った!と思っても、同じ相手に今度は負ける・・ということが何度もあるからです。でも、詰将棋を解くスピードが少しでも速くなると、将棋での成長を実感することができるかなと思います。
じつは私も現役の頃は、短めの詰将棋本に取り組むときは、測って解いていました。本の後ろのほうに、その記録を鉛筆で記録。だんだんと短くなっていくタイムが、嬉しいものでした。将棋の研究をする前の、筋トレのような感じですね(^ ^)
子どもたちは、対局と対局の合間にも、この本を取り組んでいます。
「ほんとうに はじめての つめしょうぎ」は、どうくつステージ、みずうみステージなど、5つのステージをどんどんクリアしていくので、子どもたちも楽しいようです。「よっしゃ!次はみずうみステージだ!」なんて言ってます笑。
詰将棋を解くと、頭の中で駒を動かせるようになってきます。この本を卒業したら、今後は書店に販売ている「1手詰」そして手数を少しずつのばしていけるといいですね。
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